このサイトにも宿泊記を複数件書いていますが、私はリーダーズクラブ(The Leading Hotels of the World)というサイトを通してホテルを予約することがあります。
加盟ホテルのサイトにはリンクがあるにも関わらず、使っているという人をあまり見かけませんが、利用可能なホテルでは使うとメリットが多いものです。特徴やメリットなどについて説明します。
リーダーズクラブとは
独立系のラグジュアリーホテルが加盟しているものです。
リーダーズクラブの公式サイトを通して予約することで、ホテル公式サイトや一般的な旅行サイト(じゃらんやエクスペディアなど)での予約では付かない特典が付いてきます。しかもホテル公式サイトの値段とほぼ同じ金額で特典だけがプラスされる形です。
こんな便利なものなのですが、なんと年会費無料です1。
リーダーズクラブの特典
まずは入会直後のクラブ会員(平会員)の特典を書きます。入会直後(0泊)であってもこれだけの特典がつきます。
- チェックイン時に客室アップグレードまたは事前アップグレードリクエスト(空き状況による)
- 毎日の朝食大人2名分無料2
- アーリーチェックイン(空き状況による。ただしあまり期待できない)
- レイトチェックアウト(空き状況による)
- 客室内WiFi無料
- リーダーズクラブのポイント
https://jp.lhw.com/leaders-club/compare-benefits
高級ホテルには様々な会員プログラム(マリオットボンヴォイ、ヒルトンオナーズなど)でも似たような特典を得られることがありますが、事前アップグレードリクエストが可能なのがリーダーズクラブのメリットです。クラブ会員だと、事前アップグレードリクエストは年間1回のみ可能です。
アーリーチェックインとレイトチェックアウトの両方がリクエスト可能なのも特徴です。ただし、今までの経験上はアーリーチェックインはあまり期待できないことが多く、通ればラッキーという程度です3。レイトチェックアウトはホテルやタイミングによりますが13時〜15時までのリクエストが通ることが多いようです。
なお、リーダーズクラブ経由で1年間で5,000 USD以上宿泊すると、上位のスターリング会員になり、事前アップグレードリクエスト回数が年5回に増えたり、リーダーズクラブのポイント付与率が上がったりします。
ポイントを貯めると無料宿泊に使うことができます。ポイントは最後の増減から24ヶ月有効なので、頻繁には使わないという方でも何年かかければ1泊分くらいにはなるかと思います。
リーダーズクラブの加盟ホテル
2024年7月現在の、日本国内の加盟ホテルは次のとおりです。独立系のホテルが加盟しているクラブのため、グローバルで有名ないチェーンのホテル(マリオットなど)は含まれていないことになってます4
- パレスホテル東京
- 帝国ホテル東京
- The Okura Tokyo(オークラ東京)
- ザ・カハラ・ホテルリゾート横浜
- エスパシオ 箱根迎賓館 麟鳳亀龍
- ザ・ホテル青龍 京都清水
- フォションホテル京都
- ハレクラニ沖縄
リーダーズクラブの使い方と注意点
使い方は簡単で、リーダーズクラブのサイトから予約するだけです。
これだけではありますが、いくつか注意点も書いておきます。
リーダーズクラブのサイトから予約した場合のみ特典が付く
当たり前ですが、ホテル公式サイトやじゃらんなどのOTAから予約して特典云々と言わないように!
朝食なしでも朝食が付く
朝食なしのプランを予約しても、基本的にはリーダーズクラブの特典で朝食がつきます。
リーダーズクラブのサイトには朝食付きプランも出ている(朝食なしプランより高い)のですが、これを選択する意味は無いように思うので、朝食付きプランが出ている理由が分かりません。
アーリーチェックイン・レイトチェックアウトは予約時に希望する
部屋を選んだ後のリクエスト(オプション)でアーリーチェックインやレイトチェックアウトの選択肢があるので、必要な場合はチェックをオンにしましょう。
ホテルの会員プログラムの宿泊実績等が貯まるかもしれない
ホテルの会員プログラムの宿泊実績は、通常はホテルの公式サイトでの予約以外では得られないのですが、リーダーズクラブ経由だと宿泊実績やポイントが得られることがあります。例えばThe Okura Tokyoに宿泊したときは、One Harmonyの会員である旨と会員番号をリクエストの自由記入欄(英語のみ)に入力したら、宿泊実績とポイントが付きました。
ただ、今のところ確認できたのはThe Okura Tokyoのみであり、宿泊実績が付く旨の記載は公式には無いため、他のホテルでも常に付くのかは不明です。
事前アップグレードリクエストに失敗した場合でもアップグレードされることがある
リーダーズクラブの特徴である「事前アップグレードリクエスト」は、1度リーダーズクラブで有償宿泊すれば、3日前までの予約で可能ですが、3日前に事前アップグレードリクエストができなかった旨の連絡が来ます。
しかし、実際に当日チェックインしようとすると、アップグレードされているケースがあります。そのため、チェックイン時まで希望があります。
このように事前でのアップグレードが失敗したにも関わらず当日アップグレードされた場合、事前アップグレードリクエストの回数(クラブ会員で年1回)は消費されず、さらにお詫びとしてチェックアウト後にリーダーズクラブのポイントが500ポイント得られます。
個人的な経験では、リーダーズクラブのアップグレードは0段階アップ(アップグレードなし)〜2段階アップグレードまであります。必ずしも1段階アップとは限らないようです。
事前アップグレードリクエストは1度でも有償宿泊すれば翌年以降も付与される
事前アップグレードリクエストは、1度でも有償宿泊すればクラブ会員で年1回可能です。
有償宿泊したという実績は翌年以降も引き継がれるので、1回でも有償宿泊すれば、翌年度もずっと(その年に有償宿泊してなかったとしても)年1回のリクエスト権が付与されます。
価格はホテル公式サイトと同じことが多い
今までの経験上、リーダーズクラブで予約した場合の金額はホテル公式サイトでの予約と同じことが多いです。
ただ、値段だけ考えると一般的な旅行サイトの方が安い可能性もあるので、値段重視の場合はいくつかのサイトと見比べるのも良いでしょう。ただし、リーダーズクラブ以外だと当然特典は付かないので、特典のことも含めて総合的に考えると、リーダーズクラブでの予約が良いという結果になりそうです。
リーダーズクラブの利用がおすすめな人
値段がほぼ変わらず多くの特典が着くので、リーダーズクラブ加盟ホテルであればリーダーズクラブ経由の予約の方が良いでしょう。
ただ、ホテル会員向けの価格の方が安いケースもある(例えば帝国ホテルの会員だと宿泊費が10%引になるので、最近の高騰している宿泊料金を考えると、1人宿泊かつアップグレードが不要であれば、ホテル公式サイトから10%引きの金額に朝食をつけた方が安い)
また、これらの特典は年会費高めのクレジットカード(アメックスプラチナやラグジュアリーカードなど)の旅行特典の方が良いケースもあるので、これらのクレジットカードを持つには年会費が高いという方にのみオススメなのかもしれません。
- 以前は会員になるのに年会費が発生していたようですが、2021年7月頃から無料になったようです。
- 正確にはコンチネンタルブレックファーストが対象ではあるものの、今まで日本の加盟ホテルに泊まった限りでは、特別に高いメニューを除いて一般的な朝食メニュー(ビュッフェまたはコース)が大体無料の対象になっていたように思います
- ホテル側の事情としては、前夜に同室に泊まっている人がいつチェックアウトするか次第で受け入れ準備が整う時間が変わるため、アーリーチェックインできるかどうかは当日の朝でも分からないことが多い
- とは言いつつ、One Harmonyやプリンスホテル系列も入っていたりするので、その辺の判断基準はよく分かりません