7年ほど前にアメックスプラチナの現実的な価値を検討したのですが、当時と状況が変わっているので、改めて保守的に検討してみることにします。果たして年会費16万5千円(税込)の価値はあるのでしょうか?
なお、本記事は私自身がアメックスプラチナに切り替えるべきかを整理・検討するために書いたものなので、2026年9月時点ではアメックスプラチナは持っていません。
私の前提
- アラフォーのサラリーマン(年収は1,000万円台後半)→40歳前後のサラリーマンとしては高い方だが、成功した経営者ほどの収入・資産はない
- 小さい子供がいる→家族連れの海外旅行や高級レストランでの食事は難しい
- 個人旅行では高めのホテルに泊まることが多く、5つ星クラスの高級ホテルに年3泊程度する。ただし、家族はそのことを知らない(何ならJGC修行ですら家族に隠して隠密修行したくらい)→ホテルで豪遊するにしても、あくまでも1人分
- 5つ星クラスのホテルの予約は富裕層向けの海外エージェントを使う。英語の利用に抵抗はない。
- 国内外の出張はたまにあるが、出張関連の支払いは個人のカードではなく、すべてコーポレートカードで行うルールになっている→アメックスプラチナの特典は間接的にしか使えない
- 出張旅費のルール上、外資系ホテルに泊まるのは難しい(マリオット系列だと、せいぜい安い時期のモクシーやアロフトくらい)
- 年間のカード決済額は400〜500万円
- 平JGC会員(2022年に獲得)だが、今はホテルや航空機の修行はしていない→ホテルの宿泊実績を積極的に稼ぐ必要はない
- 今はアメックス ゴールドプリファードと、ヒルトンアメックス(一般)を所有。ただしコロナ前にはアメックスプラチナを持っていた。
実際に使いそうな特典と価値
私が実際に使いそうな特典とそれぞれの価値を、ざっくりと記載していきます。
なお、客室アップグレードの価値はかなり保守的に書きます。たまに「1泊8万円の部屋から1泊50万円のスイートルームにアップグレードされたので価値は42万円!」などと書くインフルエンサーがいますが、多くの人は有償だったらそのスイートには泊まらないはずなので、この計算は楽観的すぎると思っています。
ファインホテルアンドリゾート(FHR)
これは非常に強力な特典であり、5つ星ホテルに泊まるとホテルクレジット+2名分の朝食だけでも3万円近くの価値があると思います。実際にはレイトチェックアウトや客室アップグレードもあるので、何泊かすればFHRだけで年会費以上の価値を得られます。
ただし、古くからの私のブログやSNSの読者ならご存知かもしれませんが、私が5つ星ホテルを予約する時は、virtuosoレートの取り扱いのある富裕層向けの海外エージェントや、リーダーズクラブ(LHW)を利用します。そのため、私の場合はあえてFHRを使う理由がありません。
正確に言えば、FHRだとvirtuosoレートでは付かない「レイトチェックアウト16時確約」という大きなメリットはあるので、実際にアメックスプラチナを持ったらFHRを使いそうですが、16時までのレイトチェックアウトが必要なことは最近はなかなかないので、今の私にはFHRは不要になっています。
私にとっての価値:ゼロ
ホテルメンバーシップ
アメックスプラチナだと、マリオットやヒルトンなどのいくつかのホテルチェーンにおいてゴールド会員になることができます。
ただ、前提に書いたように、出張ではホテルメンバーシップが有効になるホテルに泊まるのは難しいです。たまにマリオット系列のモクシーやアロフトには泊まれることがあるのですが、モクシーやアロフトクラスだとゴールド会員になったところでメリットがほとんどありません(アップグレードするにしても大してメリットがない)。また、マリオットはプラチナ以上の会員が多いためか、今までの経験上ゴールド会員だとアップグレードの確率は低く、あまり期待できないレベルです。
4〜5つ星クラスであれば1段階アップグレードでもそれなりにメリットがあるものの、そのクラスであれば私は海外エージェントを使って予約します。その場合、ホテルメンバーシップがなくてもゴールド会員をはるかに超える特典が得られるため、アメックスプラチナとしての価値は見出せません。
ただし、個人旅行でヒルトンを使うことはたまにあり、海外エージェントでは扱いがない中ランクのホテルに泊まることが年3回程度あります。ヒルトンのゴールド会員は日本国内だと確実に朝食が無料になるほか、客室アップグレードの確率もマリオットのゴールド会員よりは高いです。これであればアメックスプラチナのホテルメンバーシップのメリットがあるので、価値として計算に入れることにします。
私にとっての価値:3万円(朝食無料+アップグレード を年3泊分)
プレミアムフリーステイギフト
個人旅行で使える時があります。ただ、私は個人旅行ではそれなりに高いホテルに泊まりたがるので、フリーステイギフトの対象ホテルは微妙なんだよな…と思っていたものの、アメックスゴールドプリファード向けよりもアメックスプラチナ向けの方が多少ホテルが増えており、私が泊まろうと思うホテルも含まれているのですね。なお私の決済額は500万円には届かないので、使えるのは年1泊分のみです。
アメックスの公式サイトには1泊5万円分の価値と書かれているものの、実際にはそれより安いホテルも多いです。繁忙期であれば5万円を超えそうですが、繁忙期だとフリーステイギフトの枠が残っていないこともままあるので、あの試算は高く見積もり過ぎであり、保守的に見れば3万円分程度かと思います。
私にとっての価値:3万円(フリーステイギフト1泊分)
空港ラウンジ(プライオリティパスやセンチュリオンラウンジを含む)
確かにプライオリティパスは便利です…が、私の場合は今はJGC会員のため、ワンワールド系列に搭乗するときは航空会社ラウンジを利用しています(飛行機もなるべくワンワールド系列に寄せる)。
センチュリオンラウンジは気になりますが、そもそも海外に行く機会が少ないので、アメックスプラチナ特有のラウンジを利用する機会は年1回程度かもしれません。
私にとっての価値:0.5万円
グローバルダイニングキャッシュバック
以前は招待日和でコース料理1名分が無料になっていたものの、2026年9月末で終了となり、改悪などとクレカ界隈では叩かれていたように思います1。その代わり(?)として、アメックスプラチナの場合は所定のレストランで50%キャッシュバック(最大4万円まで)があります。
高級レストランを安く使えるという意味では招待日和と同じなのですが、グローバルダイニングキャッシュバックだと1名利用でもキャッシュバックされる2という違いがあります。
私の場合は子供が小さい(未就学児)ので、招待日和やグローバルダイニングキャッシュバックの対象になるようなレストランには、家族で行くのはまだ難しいです。しかし、1人でたまに高級店に行きたくなる(例:1人でうなぎを食べに行く)ことを考えると、今の私にとってはむしろ招待日和よりも便利になります。
私にとっての価値:1万円(1万円分の利用(5,000円分キャッシュバック)を年2回)
海外利用ボーナスポイントプログラム
あらかじめ登録しておくと、海外での決済時のポイントが3倍になるというものです。「海外利用」と書かれていますが、外貨建てであれば場所は問わなかったはず(少なくとも2019年にアメックスプラチナを持っていた時はそうだった。逆に、海外での利用でも円建てだと対象外)。
私の場合、海外旅行以外にも外貨建ての支払いが多少あるため、仮にポイントの価値を1ポイント = 1円だと仮定3しても、無視できないメリットはあります。定期的に海外旅行に行く人ならさらにメリットが大きいですが、私の場合は海外旅行に毎年行けるとも限らないので、やや保守的に見積もります。
私にとっての価値:0.2万円(外貨建てで10万円決済した場合のボーナスポイント分)
コンシェルジュ
一応、コンシェルジュにお願いできること(レストランやホテルの予約など)は、今の時代だとネットで自力でできることです。ただ、実際にそれを簡単にできるかというと、また別だと思います。
私は以前はアメックスプラチナを持っていたものの、コロナを機にアメックスグリーンにダウングレードしました。しかし、コロナが明けて久々にレストラン予約をしようとすると、食べログとかがどこまで信用できるかが分からなくなっていたりしたので、コンシェルジュはあると便利なのは間違いないです。頻繁に利用するものではないですが、少なからず意義があります。
私にとっての価値:0.5万円
メタル製カード
アメックスのゴールドプリファード以上だと、金属製のカードになります。ただそれだけです…と言いたいところですが、一度金属製のカードに慣れてしまうと、プラスチック製カードがかなり安っぽく感じてしまい興醒めです(コロナを機にアメックスグリーンにダウングレードした時に実感)。ミーハーすぎますし、実質的な価値はないかもしれませんが、私にとっては大きな意義があります。
私にとっての価値:1万円
アメリカンエキスプレストラベルオンライン
アメックスが提供している旅行サイトです。UIが使いにくく、使ったことがない方も多いかもしれません。
こちらですが、アメックスが提供しているOTAなためか、一般的な旅行サイトには出てこない安い料金がたまーに出てくることがあるほか、複数の部屋を異なる人数で同時に取るといった複雑な検索条件にも対応しているため、私の場合は時間があればこちらも一応見るようにしています。
私にとっての価値:0.5万円
エアラインクレジット
航空券の費用が10万円分割引になるものです。しかし2年目以降は年間500万円の決済が条件であり、私はこの条件を満たせません。
以前行ったようにファーストクラスに有償発券で乗ったりしたら年間500万円のボーダーラインは超えられそうですし、エアラインクレジットの恩恵も容易に受けられそうですが、あれは私にとっては特別な機会であり、しばらくはやりません(笑)
私にとっての価値:ゼロ
私にとってのアメックスプラチナの価値
前節のものをすべて足すと、年間のメリットは9.7万円になるため、メリットが年会費を下回り、客観的に考えるとアメックスプラチナを持つと損することになります。
しかし、私も子供が大きくなって海外旅行や高級レストランに家族で行くようになれば、もっと価値は高まるでしょう。また、私の場合は前節の事情によりFHRの価値をゼロとしましたが、多くの人にとっては大きな価値を持つものですし、全体的に保守的に見積もっています。こう考えると、年収高めで旅行好きの人にとっては、アメックスプラチナの高価な年会費よりも特典の価値が高いというのは事実なようです。
逆に言えば、そうでない人にとっては年会費分の価値を回収するのは難しいので、インフルエンサーの口車に乗せられる前によく考えた方が良いです。
