飛行機・鉄道

ブリティッシュ・エアウェイズ(BA) 羽田〜ヒースロー 往復ファーストクラス搭乗記

2026年7月11日

以前の記事にあるように、ブリティッシュエアウェイズのファーストクラスに有償発券で往復で乗りました。羽田〜ヒースロー空港を往復した際の様子を記します。イギリス旅行記の一部です。

  • 搭乗時期:2026年夏
  • 予約方法:ブリティッシュ・エアウェイズの公式サイト(有償発券)
  • 会員ステータス等:JALのJGC会員のためOneworldサファイア・BAとしては平会員

BAファーストクラスの座席の様子(B787-9)

2026年夏現在、東京・羽田~ロンドン・ヒースローの区間でファーストクラスがあるのは1日1便だけで、往復(BA006 / BA005便)とも13:05発のB787-9(Club Suite非搭載)型で運行しています。最近は個室型のファーストクラスが増えてきており、ブリティッシュ・エアウェイズでも他の区間では個室型に置き換わりつつあるらしいのですが、現時点は羽田~ヒースロー間では個室ではない旧機材になっています。とはいえ、ファーストクラスだけあって快適な空間でした(正直なところ、同機のビジネスクラスはさらに見劣りします)。

以下、座席の様子を写真で示します。往復とも機材は同じなので、基本的には往路A列の席(左側窓側席)での写真で説明しますが、一部は復路のK列(右側窓側席)の写真で説明します。

2Aの席
BAファーストの座席の様子

個室ではないのですが、普通に座っている分にはプライバシーが確保されます。窓側席からは、通路側席の人の足下は見えるものの、顔や手元は見えません。

足置きは、そのままの状態だと届きにくいです(身長180cmの私でギリギリ届くくらい)が、手前に引いて位置を調整することができます。

正面に画面と足置きがある

上着を掛けることができます。上着入れのドアの高さは短いように見えますが、ドア内の下の方にスペースがあるため上着が入ります。

左側のフタが上着入れ(復路便で撮影しており左右逆になっている)

窓の横に、ランタンがあります。それとは別に、天井や通路側の壁に読書灯もあります。灯りの明るさはコントローラーで調整できるのですが、少々分かりにくいです(説明書の類いは無し)。天井の読書灯はボタンを押すとON/OFFを切り替えることができますが、それ以外については調整したい灯りのボタンを押して、その上で真ん中のダイヤルを右に回し続けると明るくなり、左に回し続けると暗くなるという仕組みです。

ランタンと照明等の調整スイッチ(復路便で撮影しており左右逆になっている)

なお、後ろの棚にはポメラをギリギリ格納できるので、ブログや小説を書く人は仕事が捗ります(笑。なお、この記事の本文ドラフトは機内でポメラで書いてます)

機内のモニターは手元のコントローラーで操作しますが、残念ながら古いため反応が悪いです。なお、JAL/ANAとは異なり、日本語音声や日本語字幕がある映画は少ないです。

BAファーストクラスのサービスの流れ

機材とは異なり、搭乗前については、往路(羽田→ヒースロー)および復路(ヒースロー→羽田)で利用できるサービスは大きく異なります。搭乗後は、機内食のメニューは往路と復路で異なったものの、それ以外は基本的には同じです。

往路搭乗前:羽田→ヒースロー(JAL国際線ファーストクラスラウンジ)

当然ですがファーストクラス向けのサービスが利用可能です。羽田空港には、ヒースロー空港や成田空港のZ小屋のような専用のチェックインスペースはありません。しかし、当然ファーストクラス用チェックインカウンターを利用できるので、チェックインで並ぶ時間は僅かです。

羽田空港におけるBAのチェックインカウンターは、おそらくNブロック(入り口から入って左側)であり、その近くにある保安検査場では、ビジネスクラス以上向けの優先ルートを利用できます。なお、JALのファーストクラスエントランスは利用不可です。

羽田にはBAのラウンジは無いのですが、代わりにJALの国際線ファーストクラスラウンジを利用できます。Nブロック近くにある保安検査場(左側の方)から制限エリアに入ると、すぐ右側に入口へのエレベーターがあります。

羽田国際線JALファーストラウンジ

鮨 鶴亭やJAL's SALONといった、サクララウンジには無い食事やサービスを受けられます。食事はビュッフェ形式ではなく、現在は座席のQRコードから注文する形です1

鮨 鶴亭のお寿司の例
JAL's SALONに展示されているコンコルドの模型

注意点として、羽田空港の鮨 鶴亭は午前11時までの営業になっており、JAL's SALONも午前11時まで・午後3時以降のみの営業です。また、靴磨きサービスも11時20分を最終受付としてお昼休みに入ります。2026年7月現在の、羽田発ヒースロー行きのBA便は13:05発になっていること、またBAのチェックインカウンターが開くのが出発3時間前である10:05であることを考えると、出発の3時間前を目安に空港に着かないと落ち着いて利用することができません。なお、鮨 鶴亭の営業終了後も、同じメニューのお寿司はJAL's TABLE(午前11時以降も開いている)で注文できます。

JAL's TABLE。サクララウンジと比べると、かなり空いている。
和御膳
JALカレー

また、シャワーもあります。こちらもQRコードから予約が必要です。

復路搭乗前:ヒースロー→羽田(ファーストクラスウイング・コンコルドルーム)

BAの本拠地だけあって、こちらの方が羽田よりも豪華です。

羽田空港とは異なり、ターミナル5のファーストクラスウイングを利用できます。ヒースローエクスプレスを使ってロンドンから来た場合、ターミナル5の出発フロアのエレベーターを降りて右端の方にあります。混んでいるときや同行者などは、休憩スペースで座れる模様。

ファーストクラスウイング(Z小屋的なもの)

ファーストクラスウイング内でチェックインした後は、そのまま専用の保安検査レーンに入り、BA以外の他社便を含む通常のファーストクラスラウンジに入る導線になっています。BAのファーストクラス利用時は、このファーストクラスラウンジとは別にコンコルドルームに入場可能です。少し分かりにくいのですが、2頭の馬が並んでいる場所(尻が見える)からファーストクラスラウンジを一度出て、その正面にある入り口から入ることになります。

ここからファーストクラスラウンジを出ると、正面にコンコルドルーム入り口がある。
コンコルドルームの席
コンコルドルームの席

コンコルドルームでは、オーダー形式で料理を頼むことができます。またバーでお酒を色々頼むことも可能です。(今回は、朝にホテルでゆっくりしすぎたため、あまり回れなかった)

コンコルドルームの食事の例

なお同じターミナル5でも、ゲートによってはコンコルドルームから遠く離れている場合があります。念のため、移動時間の目安を受付で確認した方が良いでしょう。例えば私が乗った際はC66ゲートからの出発だったのですが、空港内を列車での移動が必要なため15~20分かかると言われました。

ちなみに、通常のファーストクラスラウンジとコンコルドルームの間にあるエスカレーターを降りると免税品店や出発ゲートがあるフロアに着くのですが、降りてすぐの場所にマッカラン(イギリスの高級ウイスキー)のお店があります。円安のため、免税であることを考えてもお値段は東京より高いのですが、特別なマッカラン(空港限定版(?)や、日本ではなかなか手に入らない25年もの・30年ものなど)を購入可能です。また、店員さんと話が弾んだ & 当日は空いていたためか、通常は数日前から予約が必要な試飲もその場でできました。私は15年ものと18年ものを試飲。ホテルのバーで飲んだとすると、恐らくこれだけで1万円は軽く超えると思われます。

マッカランのお店で試飲

搭乗後〜離陸

ドリンクのサービスがあります。また、このタイミングでパジャマが配られます。スリッパも欲しければ頼みましょう。アメニティは、はじめから座席後方の棚に入っていることもあれば、この段階で手渡されることもあります。

何かのシャンパンを頼んだ時の画。この構図はエアポートおじさんみたいなので避けたかったが、あまりにも綺麗に撮れたので載せることにする。

ちなみに、CAさんによってはグラスの中身が少なくなるとすぐに注ぎ足そうとします。元からお酒に弱い方や、機内で酔いやすくなっている方は、少なめにしたい旨を明確に伝えた方がよいです。

機内食1回目

機内食のメニューは行きと帰りで異なります。アミューズ、前菜(Starter)、メインディッシュ、デザートの順で出てくるほか、パンも出てきます。アミューズ以外はメニューから好きなものを選ぶ形になります。もちろんドリンクは自由に頼むことが可能。紅茶が10種類もあるのは、さすがは英国と言ったところでしょうか。

エコノミークラスと異なり、機内食の時間はある程度調整可能です。ラウンジで昼食を食べ過ぎたという人もいるでしょうから、時間を調整できるのは便利です。ただ、就寝の時間を考えると、出発3時間後までには開始した方がよいでしょう(何も言わずにその頃に始まる場合と、こちらから言わないと始まらない場合がある模様)。

なお、デザートまで食べてもお腹が空いた場合は、チーズや軽食を頼むこともできます。

羽田→ヒースロー 機内食1回目アミューズの例
羽田→ヒースロー 機内食1回目前菜の例
羽田→ヒースロー 機内食1回目メインディッシュの例
羽田→ヒースロー 機内食1回目デザートの例
ヒースロー→羽田 チーズの例

就寝時

CAさんに言えばベッドに変えてもらえます。身長が高い人でも足を伸ばせますが、足下が狭いのは旧機材だと仕方がないかと。

パジャマへの着替えは、各自の座席で行います(多分)。この機材は個室ではないため、扉がありません。そのため、廊下を通るCAさんなどから見えてしまう可能性がゼロではないですが、食後の就寝タイムでは機内が暗くなるので見えにくくなります。CAさんや他の乗客がいないタイミングを見計らって着替えましょう。なお、前述のように隣の席からは足下以外は見えないので、隣の席から見える心配はしなくて良いかと思います。

どうしても気になるのであれば、お手洗いで着替えることも考えられますが…他社のファーストクラスだと中で着替えることができる程度にお手洗いが広いことがあるものの、BAのB787型はファーストクラス用のお手洗いも一般的な飛行機のお手洗いと変わらない狭さで、着替えるには狭すぎるので、やはり座席で着替えるのが正しいのだと思います。

機内食2回目

目覚めた頃に2回目の機内食(朝食)があります。ジュース、前菜(Starters)、メインディッシュをそれぞれ選ぶことができます。またパンも出てきます。目が覚めたらCAさんにベッドを座席に変えてもらうよう頼むついでに、料理も始めてもらえるようにお願いしてみてください(往路・復路とも、こちらから言わないと始まらない模様)。

羽田→ヒースロー 機内食2回目前菜の例
羽田→ヒースロー 機内食2回目メインディッシュの例
羽田→ヒースロー 機内食2回目デザートの例

なお、機内が明るくなるのは着陸1時間前頃であり、機内が明るくなってから食べ始めようとすると時間がありません。CAさんは起こしてくれたりはしないので、周りの人が食べ始めたら、暗くなっている間でも構わずに注文するようにしましょう。落ち着いて食べるには、着陸2時間前までを目安に始めるのが良いです。

降機後

羽田~ヒースロー間の便では、往路・復路とも入国審査のファストパスのようなものは渡されません。ただ、ヒースロー空港では、日本国籍の方は英国籍やEU籍と同様に自動化ゲートを利用できるので、ファストパスが無くてもスムーズに入国できます。羽田でも日本国籍であれば自動化ゲートを利用できます。

また、預け入れ荷物もファーストクラスなので最優先で出てきます。もっとも、ヒースローも羽田も大きな空港なので、荷物が出始めるまで時間がかかります。また、少ないながらも一定数いるOneworldエメラルド会員と同順位で出てくるため、荷物を受け取れるまでには何だかんだで時間はかかります。

ファーストクラスのお値段

よくインフルエンサーが「カード入会などでマイルを大量ゲットして、特典航空券でファーストクラスに乗れる」などと言っていますが、少なくともBAのファーストクラスについては特典航空券の入手は困難です。
BAだとだいぶ先まで特典ファーストの空き状況が見えるのですが、ほとんど埋まっています。

また、日本~欧州間のファーストクラスは、200~400万円かかると言われています。実際にJALの羽田~ロンドン間やルフトハンザの羽田~ミュンヘン間で試しに調べたところ、どちらも往復ファーストクラスで350〜400万円かかります。

しかしどういう訳か、先進国のFSCにも関わらず、BAだとファーストクラスが妙に安い日があります。確かに往復で300万円以上かかる日もあるのですが、往復で100万円を切る日もあります。しかも、2026年のはじめの段階ではそのような日は少なかった(全体の1割程度)だったのですが、本記事執筆時点では安い日が多くなってます。
実のところ、私は(当時は少なかった)安い日を探すことで、燃油サーチャージ等諸々込みで96万円でファーストクラスに往復で乗ることができました!

前述のように、機材としては昨今のファーストクラスの期待値には及ばないのですが、それ以外は完全にファーストクラスとしての優遇扱いを受けることができます。もしボーナスが多めに出た・投資で思った以上に利益が出た・相続や家の売却益等でまとまったお金が手に入った方は、無理に特典航空券を狙うのではなく、有償ファーストを狙うのはいかがでしょうか?

実現した暁には、男性の場合はぜひ「#男は黙って有償ファースト」というタグをつけてTwitterに投稿してみてください(笑)

  1. 正直なところ、ファーストクラスでこれだと興ざめではあります。

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